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五島美術館/やまとうた一千年

上野毛の五島美術館で開催されている【やまとうた一千年/古今集から新古今の名筆をたどる】を見てきました。

今年は『古今和歌集』の成立から1100年、そして『新古今和歌集』の勅撰から800年、その記念の年に、二つの歌集のあいだの六つの勅撰和歌集の、写本や古筆断簡も含めての展示となっています。

五島美術館が所有している高野切や継色紙は、いままでも何度か目にする機会がありましたが、やはり、これだけ集まるともう圧倒されます。どの掛け軸でも一本、床の間に掛ければ、それだけでいくらでも話が出てくるだろうに。。。もうびっしり。国宝や重文がザクザクです。

字が下手な私としては、もうため息ばかり。。。ひらひらとそれはきれいな筆跡で、お歌が書いてあるのですから。

今回、特に長く足をとめたのが国宝の『元永本古今和歌集・下巻』(東京国立博物館蔵)です。さまざまな模様を漉きだした唐紙に歌が書かれているのですが、それぞれの料紙ごとに万葉仮名、草書、連面体など書体を替えて書いてあるのです。書き手は一人だそうです。。。もう、それは素晴らしいものでした。

また、冷泉家時雨亭文庫から出品されていた同じく国宝の定家筆の『嘉禄二年本古今和歌集』や『天福二年本後撰和歌集』もじっくり見てきました。定家の手は筆のかえりに特徴があるようです。

『拾遺し和歌集』を散らし書いた、豆色紙といって5cm四方の本当に可愛らしいものもありました。

こうした優雅な歌の世界を見ていると、とても不思議な気がします。実際のあの時代は、鎌倉と京の朝廷とで、争いがあったり、後鳥羽上皇は隠岐に島流しになっているのですから。。。現実が、あまりにも悲惨なので、逆にこのような美しい世界を作り出すことに精力を注いだのでしょうか。

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