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春は名のみの

昨日が立春。手紙で季節の挨拶も「残寒の候」となりましたが、まあ昨日、きょうと寒いこと。日本海側では昨日も大雪で各地大変なようです。東京は、空気がキーンと冷えていて、湿度も20%ほどです。

今年は、このあたりの梅のつぼみもかたく、まだまだ咲きそうにありません。春を感じるために、梅の開花を待っているのは、古今の時代の人と同じです。

  春霞たてるやいづこみよしのの吉野の山に雪はふりつつ 
                    読み人しらず (古今和歌集 巻第一 春歌上 3) 

春になって霞がたちこめている所はどこなのだろうか、ここみ吉野の吉野山にはまだ雪が降り、降り、いっこうに春になりそうもないけれど。

『新古今和歌集』の巻第一の巻頭歌は、この古今の歌を本歌取りして、春らしい日を歌っています

  み吉野は山もかすみて白雪のふりにし里に春はきにけり 
                            藤原良経

こんな歌がぴったりするようになるのは、あとどれくらい先でしょうか。

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