ナルニア国物語
シリーズの最初、『ライオンと魔女』を見てきました。面白かったです。
この本を最初に読んだのは、前にも書いたと思いますが、もう40年も前、原題の『The Lion, the Witch & the Wardrobe』から「wardrobe」という単語を覚え、異次元への入り口になるそのような大きな衣装箪笥が憧れになったのでした。その後のシリーズを次々に読み、時間や空間を飛び越すこの物語の壮大な流れ、そして子供心にも背景にある世界観の大きさに圧倒されたのでした。なんと言っても、雪につつまれた森の中にぽつんと立っていたガス灯が、後の物語の中でパズルのようにきちんとはまってきたときには、この作者C.S.ルイスの物語の創作方法に大変感動したのです。
つまり、少女時代に『赤毛のアン』とともに、この本の熱烈な愛読者であったわけで、つまり本の中で、自分のイメージの登場人物が活躍するのです。ということは、アンのときもそうでしたが、後に映画化されたものを見ると、当然、何人かの登場人物のイメージが自分のものと違い、なんだか映画そのものも楽しめないことがあります。
でも、今回の主人公4人は違和感なく、また白い魔女も衣装といい、表情といい、想像以上。フォーンのタムナスさんなどはイメージ以上、やさしくて哀しそうな表情がピッタリで、うれしくなりました。
それにしても、SFX、CGの技術は偉大です。ギリシャ神話に出てくる半人半獣のケンタウルスやミノタウロスが本当に動くのですから(人間が演じてCGで下半身を付けるとか。。。)、ビーバー夫妻やオオカミやキツネ、ライオンのアスランは本当に話しているようで。やはり、この映画は、この技術にして、ようやく映画にできたのです。ルイスが見たら、なんと言ったのでしょう。
(製作の技術などのことは、上記に貼り付けたナルニア国のサイトで見ることができます。)
しかし、この物語はキリスト教の深い思想が流れていて、けして「子供向け」ではないと、今回、映画を見てつくづく感じました。ライオンがエドモンドの裏切りの身代わりによって、魔女や悪の側についた獣達によって殺される場面は、どう見てもキリストが人間の原罪を贖うために磔刑によって死ぬことを表していますし、その後、アスランが復活するところは、キリストの復活、そのものでしょう。
中学生のころには、ただ壮大なファンタジーとして読みましたが、今読み直してみると、全てに生と死の不思議な思想があふれていることに気づきます。
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