« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »

フローラの旅立ち

フローラが、昨日旅立ちました。Fla001_1 

昨年秋にリンパ腫とわかって、抗ガン剤治療を一度は試みたものの、薬が合わずあまりにもつらそうなフローラを見ていられず、自然にまかせることを決断してから、いつかこの日がくると予期していたものの、本当に哀しいし、寂しいです。
去年は年が越せないかもと心配し、また今年の桜は見られないかもと思い、それでも頑張って、暑い夏も無事に過ごしました。

Fla_003_1 この秋は、お散歩の途中、たくさん好きな柿を食べました。どこに行けば、大きな柿があり、鳥についばまれたり、風に吹かれて、その実が道に落ちているか知っていて、それを楽しみに歩きました。きっと、今年は50個以上食べましたよ。
そして、その柿のシーズンも終わるころ。。。。

10月初旬に鼻にできものが出来て(鼻中隔に)、あっという間にそれが大きくなって、結局鼻の呼吸もできなくなり、口呼吸で苦しそうでした。
それでも、最後まで餌もちゃんと食べ、もう遠くまでお散歩は行きたがらなかったけど、最後まで自分で歩いてお外でトイレをしてくれました。自分用の餌もちょうどきれいに食べきって。。。飼い主孝行なフローラでした。

11年半前に出会ってから、わたしにとっては、ペットというより、よき人生の相棒でした。
明日からは、仕事から帰って、玄関を開けても、廊下をタッタッタと走ってきて、お迎えしてくれる相棒がいないと思うと、本当に悲しいです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

オクラホマ

ロジャース&ハマースタインのミュージカル、日本でも60年代、大流行で、『南太平洋』、『サウンド・オブ・ミュージック』など映画でも、東宝版の舞台も見ました。でも、『オクラホマ』は、曲としては知っていたものの、ミュージカルとして見るのは初めてで、とても楽しみでした。

舞台奥に陣取っているオーケストラの序曲が始まると、「OKLAHOMA」、「美しい朝」、「飾りの付いた四輪馬車」などの有名なメロディーが次々に流れ、手と足が自然に拍子を取り始め、これからの舞台への期待が高まり、これがミュージカルの楽しさだと実感。

とど様(轟悠)のカーリーが上手奥から舞台に出てくると、もうアメリカの西部の片田舎、オクラホマ、時代も1900年前後へ。歌われるのが、「美しい朝」。きれいなメロディ。
とど様の低い歌声は、安定しています。

ローリーの城咲あいちゃん、さわやかで清潔な西部の田舎娘らしい歌声。そして、その育ての叔母さんエラー叔母さん役が、越乃リュウさん。男役ですからキーも低いのですが、どっしりした歌声で、身体も大きいので(とど様よりずっと)、この舞台での重要な役どころとしてピッタリ。やはり舞台には、こうしたしっかりした脇役が必要だと感じました。
きりやんジャッドは、ちょっと舞台に出て台詞も一言。。。でも、暗い影のある男の印象をしっかり客席に残しました。

道化回しとしてのウィル役は青樹泉。その婚約者(?)でちょっとクレイジーなアド・アニー役に、夢咲ねね、浮気者で胡散臭い旅商人アリ・ハキム役には研ルイス、この3人は歌もダンス場面もしっかりあって、今回の舞台経験でさらに大きく成長できそう、楽しそうに演じてます。

きりやんは、いつ出てくるの、いつ歌うの。。。。とジリジリして待ってました。。。幕が開いて1時間ほどたってから。(前回のアントニウスもそうだった)
『寂しい部屋』という曲は、他の曲がきれいだったり、楽しそうだったりするのと違い、その中にジャッドの今までの人生(差別され、バカにされ、屈折して、それでいて哀しい)を感じさせるもので、ある意味で一番表現が難しい一曲だと思うのです。
カーリーとの二重唱は、ちょっと感動ものでした。とど様ときりやんの実力ががっちり組み合ったようで。
そして、きりやん一人が歌うこの曲。舞台のライトがちょうど十字架のようになって、その中でジャッドが歌うのですが、このたった1曲のために、きりやんにこの役が与えられたのだと、わかるような歌声でした。声量はあるし、声は伸びて、発声も作り声ではなくごく自然だし。

ジャッドはちょっと可哀想な役だけど、このジャッドの存在や歌がなければ、この作品に深みがでないでしょう。カーリーがこのジャッドの哀しみを理解して最後の「寂しい部屋」を歌う感じが出てくると、もっと内容に厚みが出てくると思うのですが。

あと数回見にいくつもりなので、この選抜チームととど様達がどんどん作っていくのを実感したいです。

フィナーレで、いつものきりやんの歌も切れのいいダンスもたっぷり楽しめます。

さて、今日は月組の全国ツァー組がご観劇でした。瀬奈さんと大空さんが並んでA列センターに、その後ろBからEあたりまでのセンターにそれぞれ数名ずつ座ってました。昨日は、大宮、明日は府中で、今日は東京での中休みでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

あかねさす紫の花

月組の地方公演3日目は、大宮ソニックシティです。朝から雨で肌寒い中、出かけました。

『あかねさす紫の花』 何度も繰り返し宝塚で上演されているだけに、練れていて、とてもいい作品でした。
歌も万葉集の有名な歌からとられているので、つい口ずさんだり。
アサコさん(瀬奈じゅん)の大海人皇子役。2場の16歳の少年役はちょっと作りすぎている感じがしましたが、四場の難波宮からは、役とアサコさんがぴったりしていました。
今回の、中大兄皇子役は、ユウヒさん(大空祐飛)。どうなんでしょうか、もう少しカリスマ性がなければ、なぜ、額田女王が大海人皇子との間に十市皇女をもうけながら、中大兄皇子のもとにいったのか、わからないかな。兄のワガママではけしてないと思うのですが。
台詞にも少しあったように、額田はただの女官ではなく、何か宮中祭祀に関わり、またその関わりから、宮廷で大切な時に神への願いや御礼としての言霊として「歌」を詠んでいるようです。そのことが、ただ人の妻ではなく、その神事を司る天皇の近くにいるべき女性とされたような気がします。
まあ、今回は大海人皇子にウェイトを置いた本なので、しかたないでしょう。

この三人の関係は、史実ではさっぱりわからないのです。日本書紀には額田についてほんの一行ほど。あとは万葉集の歌。だから歴史家、小説家がいろいろ推察しているのですが、結論が出ていません。それだけに、ロマンがいっぱい。 あかねさす 紫野行き標野行き 野守は見ずや 君が袖振る (額田女王)
 紫の 匂える妹を憎くあれば 人妻ゆえに 我恋めやも (大海人皇子)

この有名な相聞歌は、けして密やかに二人の間に交わされたものではなく、実際は蒲生野での宴会の席で、余興として歌われたもの。もちろん、中大兄皇子、既に天智天皇の前、また宴席に連なった人々は、この二人が「元夫婦」であったことを知っているわけです。このときの二人の年齢はもう「恋」などというにはおよそ似合わないころで、ゆえに、歌が披露されたときは、大喝采だったとか。
でも、わたしは、けして「たわむれの恋歌」ではないと思えます。井上靖の『額田女王』(中央公論社/昭和55年)は、好きで今でもときどき書棚から取り出して読みます。この本の三人の関係が一番ほんとのような気がしています。

そんなことを思いながら、楽しんだ舞台でした。

ショー『レ・ビジューブリアン』
アサコさんは、ほんとに素敵でした。すべての場面を自分のものにしている感じで。
第三場の「あなたの好きなものは」の場面、今日の客席のお客様の返事がどうも小さな声だったようで「え、聞こえない!」、で、小さく「チクショー」でした。
きりやんの抜けは、やはり大きいのだと思いました。夢に誘う男、ピンクダイヤモンドなどの場面は、今度組替えになってきた、AHIさん(遼河はるひ)が埋めているのですが、歌が。。。背も高く、とても見栄えがするのですが、きりやんの歌とダンス、雰囲気と比べると。残念。
ショーは、やはりダンスと歌。両方そろって安心して見てられるのは、アサコさんだけだった。ビッグダイヤモンドの紳士、トド様(轟悠)の代わりは、新組長の嘉月絵理。この人を見ていて、ふと尚すみれさんを思い出しました。どこか似ているような。

今回、楽しみにしていた、マギーさん(星条海斗)は、いい舞台位置ばかり。五人のビジュー入りでしたし。ダンスもいい、足の上がりは最高でした。それに笑顔がいい。

それにしても今日は平日なのに、ソニックシティ2500席が満席なのにはビックリ。

上原まりさんが3列目センターでご観劇でした。たしか、この「あかねさす」に出演されたのでは。。。?汀夏子さんや麻実れいさんと、和物の舞台で見たことを覚えています。歌がとてもいい方でしたね。

明日はいよいよきりやんの『オクラホマ』を見にいきます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »