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与勇輝人形展 神様のすみか

与勇輝さんは、川崎市中原区のご出身。その地元にある川崎ミュージアムで一月の中旬から2月3日まで開催されている人形展『神様のすみか』を見てきました。

080203_006 このチケットやポスターに選ばれている人形は「早春」とタイトル。桶に入っているのは梅の枝。まさに今にぴったり。
与さんの人形は、みんなちゃんと2本足で立つように作られています。このお人形の説明文にも、「桶を持たせたことで、バランスを取ることがとても難しかった。桶は木を薄く丸彫りして作った」とありました。それぞれちょっと腰が出ていたり、お腹が出ていたりでバランスを保っているようですが、それがまたいかにも子供らしい!

衣裳の着物地にもこだわっておられ、すべて手作り。「うたたね」という人形の場合などは、ぴったりの木綿の布が出てくるまで、そのアイデアを温めていたとか。
「おつかい」という作品などは、手に大切そうにかかえた「風呂敷」の布地を見つけるのが大変だったそうです。
小物作りも、鍬の先の鉄に見えるように紙に何度も色をかけたり、「ちゃんのおつかい」という作品の坊やが抱えている一升とっくりは、瀬戸物で作られてミニチュアと思いきや、実は紙で何度も砥の粉をかけてそれらしく見せる努力あったり。
「おけいこ」という作品は、男の子の弾いているバイオリンの弓はわざわざ桜の木を削って作っているとか、与さんはこうしたことも楽しんでいることが、見る者にも伝わります。

「こんがり焼けた」火鉢でお餅を焼いている三人の坊や。
「水辺」の少女の右足の指先のつんと立っている色っぽさ。
「西瓜畑」のカッパのような男の子の食べる顔。

こういう人形を作る仕事っていいですね。人形を見る人は、けして怖い顔や哀しい顔をしません、そしてつい顔がほころんできてしまいます。本当に帰り道は、心温かでした。

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