映画「西の魔女が死んだ」を見て
先日、梨木香歩原作の『西の魔女が死んだ』が映画化され、それを恵比寿のガーデンシネマで見てきました。内容は、あちらこちらのブログで書かれているので、省略。
久しぶりに「美しい日本語」を聞いた気がします。
それは、この本の主人公まいのおばあちゃん(西の魔女、イギリス人の設定)役を演じたサチ・パーカーの話す日本語、そして声です。
彼女は、シャーリー・マクレーンと映画監督の娘で、日本大好きのご両親とともに(娘の名をわざわざサチコとするほど)、昭和30年代、東京・代々木で暮らしていたそうで、日本語は堪能とか。それにしてもなんと自然で、そして美しい発声。
最近、テレビや街角でよく耳にするような、せわしなくて、がなり立てるような日本語に、哀しいかな慣れてしまった耳に、それは新鮮に聞こえました。日本語ってこんなにきれいな言葉なのだと。
この映画のために、清里に「おばあちゃんの家(魔女の家)」を建てたそうですが、原作のイメージに近いものでした。
梨木作品には、たくさんの植物が登場しますが、この映画でも野生のベリーやラベンダーなどが効果的に使われています。
洗濯したシーツをラベンダーの花の上に広げて干すと、花の香りがシーツに移って・・・など、ちょっとした「憧れの自然生活」です。
平日の午後2時過ぎの上映に行ったのですが、残念なことに館内はせいぜい20名くらいの観客。どちらかというと、50代以上の年配者が多かったでしょうか。
若い人には、「はやらない」映画なのでしょうか。けして子供向けの映画ではないにしても、10代、20代の人がもっと見ていい作品だと思います。
帰りには、ガーデンプレイスから、アメリカ橋を渡って、ずっと駒沢通りまで歩いてきました。幼稚園のころから10代の終わりまで、ここ恵比寿に住んでいたのです。
通りや路地は確かにそのままですが、風景は一変しています。
もう、今では見知らぬ街になってしまいました。
帰宅してから、改めて原作を読み直してみようと、納戸の埃まみれの本棚を探したのですが、見つからず。。。同じ系統の湯本香樹実の本も読み直したいのに。
困ったものです。
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中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した・・・ [続きを読む]
受信: 2008/07/16 18:43

コメント
お久しぶりです。
清里に「魔女の家」あるのですね。
この夏、そっち方面に行く予定立てていましたので、寄ってみます〜。
美しい日本語が聞けた…、それで決めました、今月行く映画。
投稿: sion | 2008/07/16 20:38
この夏休み、
清里の「おばあちゃんの家」
行ってきました。
森の奥まったところにぽっつり建ててあって、
魔女というより、
ハイカラなおばあちゃんが樹々と花を相手に
こころ豊かに暮している、って雰囲気でした。
建築基準法によって、中には入れませんが、
一階は開放されています。
ここを維持している人たちが
とてもいい顔していて、
お茶をご馳走してくれます。
投稿: sion | 2008/08/15 10:19
紫苑さん
コメントありがとうございます。
清里高原、涼やかでしたでしょう。
ふつう原作があるものが映像になるとガッカリするとことが多いのですが、あの魔女の家は、原作どおりというか、それ以上で超えているとさえ思いました。
この本で、「魔女」というのは、あそこに住んでいるイギリス人を母に持つハーフのお祖母ちゃん。イギリスのスローライフを保って一人生活をしているという設定。娘とその娘(孫)からみると、「魔女」というわけです。だから、ハーブティ、野いちごのジャム作り、ラベンダーの花の上にシーツを干してその香りを自然に移すなど、まさにハイカラな生活が描かれていました。
投稿: 月うさぎ | 2008/08/15 16:36